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経営者のための<経営の原理原則×成幸コーチの視点>ブログ

【特別編】(コンサルの現場から)「経営者の仕事とは」 

 

<直近のあるクライアントでのお悩み事案から>

 

 

 

今回のブログはいつものテーマから少し離れて、あるクライアント企業での事例を

共有したいと思います。

 

当クライアントは、創業して10年目で創業者2人が趣味で始めたような事業が

いまや年商〇億円まで成長してきた企業です。

 

当然業務拡大に伴い、社員も拡大してきました

(と言ってもまだ10名以下ですが・・・)

 

それでも、社員がいれば組織としてのルールや環境整備が必須になるわけです。

「何を今さら???」と思う経営者の方々も多いのではないでしょうか?

 「そんなちっぽけな会社なんてウチみたいな規模の会社とは違うでしょ」

思っている経営者もいるかもしれません。

 

その通りで、当クライアントは、会社としてのマネジメント機能はないと言える現状です。

会社としてのルールや明文化された決まり事が皆無で、

経営者(創業者)の想いというよりは、その場での思いつき、

自分だけにわかる直感で会社を運営してきた(会社が存続してきた)のです。

しかも経営者(創業者)が2名いるものだから、時々(頻繁に)意見が異なったり、

ぶつかったりして余計ややこしくなり、組織のマネジメント機能がぐちゃぐちゃと

言わざるをない状況でした。

 

当然こんな組織の状態ですから、社員さんたちのヒアリングをすれば、

様々な問題が続出してきてしまいます。

 

私は当クライアントとは、マーケティング機能確立を中心にマネジメント機能も

各自が学び実践できるようなサポートをここ数年実践してきました。

しかしながら、上述のような状況により、今までのしがらみや個人的な感情が

ブロックとなって、前向きな議論すらできず、

その上、経営者(創業者)たちの思いつきや偏見の意見が飛び込んでくることで、

改善など進むわけもありませんでした。

 

そこで、今年に入ってから現場への介入を強くするサポートを実践し初めました。

そうするとさらに問題が噴出し、それに伴い過去のしがらみや個人的感情が噴出し、

あわば会社崩壊にもなりかねない状況に陥りそうになりました。

 

◇仕組みやルールがないのなら、作ればいい。

◇過去のしがらみや感情を替えることは不可能なので、今からのことを話し合えばいい。

◇経営者(創業者)だろうと、会社の仕組みやルールを勝手に変えられない。

◇誰が何と言おうと会社を良くしていくこと(成長させること)ことが唯一の共通目的である。

※会社を良くすること(成長すること)の具体的な中身は、会社それぞれです。

 

こんなシンプルなことを私がサポートしていかないといけない状況で、

よく10年もやってきたなぁというのは私の率直な感想です。

でも業績だけはここ数年着実に成長してきており、さらなる業績拡大、

成長も見込めるのです。

 

つまりどんなに組織マネジメント機能がなくても、そこに働く1人1人が

踏ん張っていくことで会社は成長し、業績を拡大していくことは、

ある程度までは可能なのです。

 しかし、社員だって踏ん張り続けるといつかはプツンと糸が切れてしまいます。

 

ある程度というのは、会社の規模や経営者の能力や度量などにもよりますが、

絶対に限界がくるということは、すべての経営者の方々に知っておいてもらいたい

 

どんなにカリスマ(と言われる)経営者でも、組織のマネジメント機能を無視して

自分の感と想いと思いつきだけで、いつまでも会社を成長させることはできない

と言う事実です。

 

この事実は今回のクライアントの例だけではなく、私がかかわってきたすべて

企業、組織でもあてはまることなのです。

どんなに大企業であっても(大企業であればなおさら)、組織マネジメント機能を

確立し、その機能を担う人財を育成し、仕組みやルールを明文化し、改善し続ける

ことこそが必要です。

 

経営者の使命の1つである「環境適応業」という観点が言えば、自社の成長度合い、

規模などに応じて、さらには時代の要請(最近で言えば、働き方改革など)に

応えうる組織マネジメント機能の確立と改善をぜひ自社において実践してください。

それこそが貴社の未来を創る基盤となるのです。

 

その際の最重要ポイントは、「社員の声を活かす」ということです。

 

この点については、いつかまたこのブログで取り扱っていこうと思います。

 

なお今回の当クライアントでのマネジメント機能確立(仕組みやルールの明文化、

運用の確立など)は今月からの新たなプロジェクトテーマとなり、

実践中であることは申し添えておきます。

(社員からは大きな期待の声をいただいております)

 

第2回「理念やビジョンって、そもそも何?」 

前回のブログの最後では、

 「貴社の理念、ビジョンは何ですか?」

 「貴社の今年の目標は何ですか?」

 「経営者自身のビジョン、目標は何ですか?」

 

 

さぁこの「問いかけ」に真剣に、じっくりと考えてみてください。

それが事業の成功と人生の幸福【成幸】を実現する第1歩なのです。

 

と書きましたが、じっくり考えてみましたか?

 

もちろん、会社の理念やビジョンは、なかなか考えても

すぐに浮かなばいかもしれませんが、

ご自身のビジョンや目標は、常に明確にしておくべきだと思います。

 

特に今月に入って、私がクライアントの方々にお願いしているのが、

上半期(1~6月)の「振り返り」です。特に「コロナ」の影響などもあり、

この上半期の「振り返り」は、今を生きる私たちにとっては

とても重要な意味を持つと思うのです。

 

もちろん会社経営という視点においても、この「振り返り」というのは

絶対に必要なことです。

 

ぜも残念ながら、本当の意味での「振り返り」を定期的に実践している企業が

少ないというのが現実ではないでしょうか?

※本当の意味での「振り返り」については、今後、このブログで取り上げますが、

「反省」だけを「振り返り」とは言わないことだけはここで強調しておきたいと思います。

 

さて話を戻しましょう。

 

貴社の理念やビジョンが明確になっていない、思考されていない方々は

そもそも「理念」や「ビジョン」というものが何かを明確にされていない

のではないでしょうか?

 

「理念」や「ビジョン」そして「目標」なんて言葉は当然聞いたこともあるし、

なんならそれらに類する本を読んだり、他社の「理念」や「ビジョン」を

見たこともある・・・。

 

さらには、自社の理念を掲げているし、経営者としてのビジョンも

ちゃんと考えているよ・・・。

 

これまでのべ1000名以上の経営者にお会いしてきた中で、

本当に「理念」「ビジョン」「目標」を明確にして、

私の問いかけに即答できた方、あるいは受け答えの中にその可能性がある方の割合は

1割もありません。

それよりもはるかに多くの方々は、

「理念なんて・・・」「目標を掲げたって・・・」

などと否定的とは言わないまでも、あまり前向きにはとらえていない感じでした。

 

色々な考え方や想いはあるでしょうが、経営の原理原則として、

経営者が「理念」や「ビジョン」そして「目標」を明確にしていないのは、

経営者失格だと思います。

 

そして一度掲げた「理念」「ビジョン」「目標」を放置したままなのも、

経営者失格に値します。

言い方を替えれば経営者としての使命を放棄していることになります。

 

「理念」「ビジョン」というのは、色々な整理の仕方、考え方があるのも

承知の上で、私なりの整理の仕方をご紹介しておきます。

ぜひとも参考にしていただき、あなたの思考の一助となれば幸いです。

 

私の整理としては

「理念」とは、「ビジョン」「価値観」「ミッション」を打ち立てたものを意味し、

行動の原動力、組織への説得力、成長へのモチベーションの源泉となるのです。

さらには、「理念」とは、

「ミッションをもって、価値観をベースにビジョンを目指すための拠り所である。」

ともいえるのです。

 

 

今回はここまで。

 

じっくりと貴社の理念や目標について見直してみましょう!

 

次回は「理念」のチェックポイントや「目標」の正しい活用法

についてお伝えします。

 

第1回「今こそ!?経営の原理原則を学びましょう!そして・・・」 

当ブログでは、最近話題のテーマなどを中心に

企業経営や組織運営に役立つ情報やノウハウを

発信していきます。

 

特に経営コンサルタント、成幸コーチとしての約20年超に及ぶ経験と

最新の支援現場での実例を交えて、読者の皆様の気づきの機会を

提供できるようにコツコツと発信していきます。

基本的には、週に1回の配信を予定していますので、

気長にお待ちいただけると幸いです。

 

最近の話題と言えば、

・With/Afterコロナ時代の経営戦略

・人生100年時代の人生設計(経営者としてのミッション・ビジョン再構築)

・働き方改革により組織活性化戦略(働く人財の活用と環境・ルール整備)

など、重要なテーマは色々とあると思いますが、

そもそも貴社の経営は順調にいっていますか?

 

「貴社の現状の課題は何でしょうか?」

 「貴社の目標は明確でしょうか?」

 「その目標は、全社員に共有されているでしょうか?」

 まず貴社の現状把握と課題の明確化についてあなたに問いたいと思います。

 

ぜひ今この瞬間に確認(自問)してみてください。

 

どうですか?

 

すべて自信をもって「YES」とお答えられたでしょうか?

課題を明確にできましたか?

 

そのためには、貴社の目標、理念、ビジョンなどが明確になっていることが

大前提なのです。

 

経営者自身が自社の目標、理念、ビジョンなどが明確に把握できていない時点で、

貴社の経営は100点満点というわけではないのです。

 

「そんなこといわれても日々必死に現場で戦っているのだからしょうがない」

「目標やビジョンが曖昧でも、なんとか会社はまわっているし、業績も順調だから・・・」

「自分の頭の中には、目標やビジョンはあるけど、社員にまで改めて言う必要あるかな」

 

もしこのような想いや考えを持っている経営者の方は、非常にもったいないです。

間違いなく、自社の成長可能性を低くし、業績のさらなる拡大機会を逃しています。

 

コロナに負けずにがんばっていく!

人生100年時代も元気でいこう!

働き方改革にだって前向きに取り組もう!

という気持ちだけでこれからの未来を経営者として活き活きと生きていくことが

非常に困難な時代になってきたのです。

 

こんな時代だからこそ、経営の原理原則をしっかりと学び、

自社の経営に活かすことこそが、

経営者の使命の1つであると言えるのです。

 

そして、自社の目標や理念、ビジョンを明確にし、

全社で共有することが、困難な時代を乗り越え

自社の未来を創る基盤となることを自覚していただきたいうのが、

今回のブログの主旨です。

 

私が経営コンサルタント、成幸コーチとしてかかわってきた経営者の方々は、

自らの人生についてもちろん、自社の目標、理念、ビジョンについて明確にしていこう

という努力を必ずされています。

初めから目標や理念やビジョンが明確で、常に共有されているわけではないんです。

そのための思考、行動を継続する努力をされていることが必要なのです。

 

ですから、私がかかわることになった会社、組織の経営者の方々には、

必ずこの問いかけをするのです。

 

「貴社の理念、ビジョンは何ですか?」

 

 「貴社の今年の目標は何ですか?」

 

「経営者自身のビジョン、目標は何ですか?」

 

さぁこの「問いかけ」に真剣に、じっくりと考えてみてください。

れが事業の成功と人生の幸福【成幸】を実現する第1歩なのです。

 

次回に続く・・・

 

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